自分らしくにこだわる


オフィス・ビブラビの長尾です。ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。

今年も残すところわずかです。今年は自分らしく頑張れましたか?

今年ももう少しで終わります。年の終わりには、一年を振り返り、来年のことを考えるのに最適なタイミングです。

振り返るにしても、今後の計画を立てるにしても、その基準や目標が必要です。仕事柄、多くの人の目指すものを聞くことがあります。目指すものには大きく分けて二つの傾向に分かれるようです。

一つ目は、目標にする人、憧れの人がいて、その人のようになりたい人です。いわゆるロールモデルです。目標とする姿が明確で具体的なことが良いところです。

目標が身近な人の場合は、実際にその人がしていることなどを見ることが出来るので、何を身に付ける必要があるか、何を伸ばす必要があるのかが分かります。

しかし、ロールモデルが世間で知られている成功者や有名人などの場合は、問題もあります。今の様子や状況は分かりますが、その人が今の地位や状況を得るまでに、何をしてきたのか、現在何をしているのかを具体的に知ることが出来ません。そのため、何に取り組まなくてはならないかが明確に出来ません。そのため、効果的な行動を選び、行うことが難しいことが一つの問題点です。

二つ目は、自分の個性を生かし、自分らしく成功したい人です。

個性を発揮することが良いとされ、多様性の時代という背景も影響していますが、自分らしさを大切にしている人が増えています。以前のように、型にはめられ、金太郎飴のように、多くの人が同じものを目指すよりは健全で良いです。

しかし、自分らしく、を細かく具体的の聞いていくと、問題点もあります。極端な言い方をすれば、自分のしたいこと、自分が頑張りたいことしかしたくない人がいることです。それで周囲から認められ、成果を出したいと思っています。そして、周囲から認められなければ人を見る目がない、成果が出なければ適材適所で使われていないなどと他人に原因があると思っているようです。

目標としている人に近づきたいのも、自分らしく成功したいのも、どちらも良いことです。ただし、実現出来ていない、実現に近づいていないならば、次の質問について考えるてみて下さい。

今のあなたは機能していますか?

具体的に言えば、

成果は出ていますか?

活躍の機会は与えられていますか?

目標とする人を持つことは良いことですが、ロールモデルも他人で、自分と同じではありません。他人になろうとしても無理なのです。ロールモデルを参考にしながら、自分らしく成功するモデルを考えることが大切です。

また、自分らしさは大切ですが、仕事人として評価するのは他人です。その評価は一般的なレベルとの比較で決められます。あなた自身の意向や自己評価とは関係ありません。他人はビジネスマンとしてあなたを評価し、その評価に基づいてどんな役割や業務や担当を与えるかを決めるます。そして、チャレンジする機会を与えるかどうか決めます。誰に何を任せるかで成果が変わるのならば当然のことです。仕事は趣味や楽しみではありませんので。

今のままのことを続けて、機会を与えられなければ、どこかに課題があります。求められる成果が出せていないならば、どこかに課題があります。本当に成果を出したい、成功したいと思うならば、ビジネスマンとして機能するためには?という視点が重要です。一年の振り返りを行い、来年に取り組む課題を考える上で参考にして下さい。

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長尾 洋介

自ら現場に入って現場力強化を支援しています。 支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。 支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。

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