オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
最近は自分の強みを伝えることができる人が増えています。その認識は正しいのでしょうか?
自分らしく生きよう!
誰でもなりたいものになれる!
自分の強みを生かそう!
このような言葉をよく聞きます。そして、特に若い人と話していると、何になりたいのかがはっきりしています。さらに自分の強みや長所についてもしっかりと語れますし、それらが自分のなりたいもので生かすことができると理路整然と伝えることができる人が増えています。
しかし、気になることもあります。自分にはなりたいものになる適性があると言う人が多いことです。何かになるには、必要な適性があります。その適性と、自分で認識している強みや長所とが一致していると言う人が多いのです。もちろん、だからこそ理路整然としています。しかし、きれい過ぎる論理には逆に現実味が感じられないものです。
本当に必要なのは、実際になりたいものになるために必要な適性を持っているかどうかです。持っていないと知っているけれど、持っていると思わせたいと考えているのは問題です。しかし、一番問題なのは、本人が持っていると思い込んでいる人です。このタイプの人は、自分の強みや長所を生かせば、なりたいものになれると信じているのです。
誰しも、まずすべきことは、自分の強みや長所を客観的に知ることです。その上で、なりたいものになるための適性を持っているかどうか判断することです。全てを持っている人はほとんどいません。劣っている部分は強化しなくてはならないでしょう。しかし、そこが出発点なのです。
もう一つ気になることがあります。それは、なりたいものになることと、自分らしく生きることを一緒にしている人が多いことです。言い方を変えれば、自分はなりたいものになれるのが当たり前と思っているのです。逆に言えば、なりたいものになれなかったら自分らしく生きていないことになります。
なりたいものに憧れ、なりたいものになることを夢に持つことは良いことです。特に若い頃は夢を持ち、夢の実現に向かって頑張ることは良いことです。ただし憧れや夢と自分らしさを結び付けてはいけません。自分の強みや長所を自分だけで判断してはいけません。この二つは、将来、自分で自分を苦しめることになります。
ところで、あなたの強みは何ですか?
これを知ることが出発点です。そのために、まず周囲の人に尋ねてみて下さい。強みは第三者の評価で決まるものです。自分のために勇気を持って、自分の本当の強みを知って下さい。
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長尾 洋介
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