オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
疲弊している上司が多いようです。部下に対してどこまで面倒を見れば良いのでしょうか?
管理職は自分の上司としての役割を認識しています。その役割を果たすために日々奮闘しています。にもかかわらず管理職の上司からは、もっと部下を育て、成果を上げるようにプレッシャーがかけられています。そして多くの管理職は疲弊しています。
実際、上司の立場である管理職への要求は以前よりも増えているようです。以前は不満はあってもとりあえず言うことを聞いてくれる部下も多かったです。しかし今は違います。不満をぶつけてきます。自分の好みに合う上司像をネットや書籍から見つけてきて、それをあるべき管理職であるかのように要求してきます。不満を感じながらも、仕事はきちんとするのならば良いのですが、上司ガチャだと上司のせいにして真面目に仕事をしない部下もいるようです。そして、以前よりも簡単に辞めていきます。
多様性をよしとし、個を生かすことが必要と言われています。当然管理職にも部下の個性を生かすことを求められます。そして、一人一人の部下と向き合い、それぞれに合わせた指示、指導を行い、業務の分担を考えなくてはなりません。これは相当煩雑です。そして、頑張っているのに評価されることは少ないのが現実です。管理職が疲弊するのも当然です。
実際に見ていると、管理職は頑張っています。一生懸命に仕事を教えても、ちゃんと教えてくれないと不満を持つ部下もいます。逆にあれこれ口を出して、やり方を押し付けると不満を持つ部下もいます。
担当している業務についてある程度任せていると、助けてくれないと不満を持つ部下もいます。逆に任せてくれたのに実際には任せてもらえていないと感じる人もいます。
本当に管理職が頑張っている割に部下の管理、育成がうまく行っていない現場が多いです。そして部下との関係も良くない現場も多いです。つまり管理職の努力は空回りしているのです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
指導にしても管理にしても人によって望むものが違います。同じ人でも対象や状況が変われば違います。部下にとってはただ一人の上司ですが、上司には複数の部下がいます。全てを相手に合わせるのには無理があります。
さらに部下によって対応を変えることには、大きな問題があります。フェアであることが難しくなることです。管理職として最も重要なのは全ての部下に対してフェアであることです。
そこで実践的で有効なのは、部下と関係する業務に基準を定め、基準を守ることです。ここまでは全員に対して同じことを求める、同じように対処する、ここからは相手に合わせて対処する、あるいは部下の自由にさせる、という基準を決めるのです。
実は、こう言ってしまうと身も蓋もありませんが、管理職は何をしても、どうやっても批判する人、反発する人が必ずいるのです。部下に合わせて対応を変えるのには限界があります。その上、変えたことがその労力に見合う効果が得られることはほとんどないのが現実です。
もちろん基準を決めても部下の不満がなくなることはありません。逆に増えるかもしれません。しかし基準を守っている中で不満を持つ部下がいてもそれは仕方がないことだと受け入れ、割り切ることが大切です。スルーする力、鈍感力も管理職には必要な力です。もちろん効果を見極めながら定期的に基準を見直すことは必要です。そのために目の前の部下の不満はスルーしつつ、基準や運用方法の改善のために情報収集することも必要です。
部下との関係、部下からの不満に悩んでいる管理職は多いです。面倒を見れば見るだけ良いわけではありません。どこまで面倒を見るのかの基準を決め、どのように面倒を見るかを改善することが有効です。
あなたは部下への対応の基準を決めていますか?
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長尾 洋介
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