オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
スキルは奥深いものです。そのため問題も起こります。
スキルの修得に取り組む人が多くいます。スキルは仕事人としての価値を上げてくれます。スキルを持っているからこそ任される仕事もあります。
最近の若い人を中心に成長できるかどうかを仕事を選ぶ基準にしている人も多いです。そうした人達から聞かれる成長は、具体的にはスキルのことが多いようです。
しかし、このブログでも何度も書いていますが、スキルはツールです。成果を上げるためのツールです。ツールを増やすのも質を上げるもの手段でしかありません。ところがスキル修得に取り組んでいると、本来の目的を見失う人が少なくありません。
スキルは奥深いものです。修得し、成果が実感できるようになると、もっとレベルを上げたくなるものです。そしてスキルのレベルを上げれば応用範囲も広がります。応用範囲が広がると、もっと多くの場面で使いたくなります。
一つのスキルのレベルを上げれば、そのスキルを持っていない人よりも高い成果を上げることができることも少なくありません。しかしスキルにはそれぞれ使い道があります。効果を実感した身に付けたスキルより他に向いているスキルがあっても、身に付けたスキルを使おうとする人も少なくありません。
スキル修得に取り組もうと決めた時は、何らかの業務で質を上げたい、スピードを上げたい、確率を上げたいなどの目的があったはずです。しかし、スキル修得に取り組み、ある程度使えるようになり、効果を実感できるようになると元々の目的を見失う人が出てきます。
このような人は、必要以上に高いレベルを目指したり、本来適していないケースで使うことに注力するようになります。つまり元々の目的とは違う目的に重点が置かれるようになります。そして、スキルの魅力に取り憑かれたと言えるかもしれませんが、本人は目的が変わっていることに気付きません。これも一種の手段の目的化
です。
スキル修得には価値があります。しかしスキルは奥深いものです。そして人は欲深いです。元々の目的を果たした上で、目的を加えるのなら良いのですが、感情のままに必要以上にレベルを上げることは避ける方が良いです。講師やトレーナーになるのが目的ではないのですから。
スキル修得や自己啓発など、自身の能力アップに取り組むのは良いことです。良いというよりも必要なことです。しかし没頭しすぎるのも問題です。ふさわしくないケースで使おうとするのも問題です。必要で効果のあるスキルはたくさんあります。時々立ち止まって、取り組んでいることの目的を確認してはいかがでしょうか?
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長尾 洋介

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