ペーパードライバーという言葉があります。
運転免許を持っていても、長い間実際に運転していない人のことを言います。
ペーパードライバーは、以前は運転出来ていても、今の運転技術には問題があります。
ほとんどの資格、特に国家資格は1度取ると一生資格保持者でいられます。
取った資格を現場で使ったことがなくても有資格者です。
以前は資格を使う仕事をしていても、その後長くその仕事から離れていても有資格者です。
世の中には、資格コレクターと呼ばれる人がいます。
勉強熱心で、向上心が高いのだと思いますが、多くの資格を持っている人です。
その人たちは、持っている資格の知識を覚えているのでしょうか?
すぐに現実に活用出来るのでしょうか?
私もいくつかの資格を持っていますが、かなり前に取得し、長く使っていないものは、実際に使える気はしません。
資格を持っていると言って良いのだと思いますが、私は言えません。
多くのことを忘れていますし、役に立てる自信がないからです。
これは資格に限らず、スキルにも言えることです。
多くのスキルを学んだことに意味はありません。
使えて、成果を出せるから価値があるのです。
学んだことのあるスキルの数には価値はありません。
使えて、成果が出せるレベルのスキルだけが価値があるのです。
学ぶことが好きな人、自己研鑚に熱心な人の中に、次から次へと新しいスキルに取り組む人がいます。
私も個人的には、新しいことを学ぶことが好きなタイプです。
スキルコレクターを目指したい誘惑にかられることもしばしばです。
それでも、必要なスキルに絞り込み、むやみに増やさないように心がけています。
実際、必要なスキルのレベルを維持し、上げるだけでも十分大変なのです。
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長尾 洋介
代表 : オフィス・ビブラビ
自ら現場に入って現場力強化を支援しています。
支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。
支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。
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