スキルアップを目指す上で効果的な方法として、人に教えるということがあります。
人に何かを教えた経験は誰にでもあると思います。
教えるというよりも説明した経験です。
ビジネススキルや勉強などでなくて構いません。
例えば趣味やスポーツ、何か電気製品などの使い方を説明した経験は、誰にでもあると思います。
説明しようとした時のことを思い出してみて下さい。
まず理解しやすいように、必要なことを順番に伝えようとしたと思います。
思いつくままに話しても、相手は理解してくれません。
伝える順番を考えるには、伝えることが必要な情報が体系的に整理されていなくてはなりません。
自分が知っていることを体系的に整理することは、スキルについての理解を深める効果があります。
また、説明していると、説明に困ることが出て来ます。
それは、きちんと覚えていなかったり、理解があやふやなものが多いです。
忘れていたことや、自分では分かったつもりになっていたけれど、きちんと分かっていなかったことに気付くことが出来ます。
これが2つ目の効果です。
さらに、きちんと説明しているのに、相手に伝わらないことも出て来ます。
どうしたら伝わるのか、いろんな説明の仕方を考えることになります。
習った通りの説明しか出来ないのは、理解が浅いことの表れです。
本当に分かっていることであれば、他の説明の仕方を考えることが出来ます。
自分の理解の浅いところに気付けるのも、人に教えることの効果の1つです。
人に教える場合、自分のスキルのレベルを現実以上に上に見せてはいけません。
知ったかぶりは、教える相手のスキルの習得に悪い影響を与えます。
自分のレベルを伝えた上で、自分のレベルで分かっていなければならないことを教えてみてください。
教えることで、多くのことに気付くことが出来ます。
その気付きが、スキルのレベルアップのために必要なことを教えてくれます。
教えることで教わることが出来るのです。
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長尾 洋介
代表 : オフィス・ビブラビ
自ら現場に入って現場力強化を支援しています。
支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。
支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。
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