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部下の面倒を見るのも上司の役割の一つです。それでは、どこまで面倒見ればよいのでしょうか?
上司として部下の育成や管理に苦労している管理職は多いです。それが理由の一つですが、管理職のノウハウ本が多く出版されています。また、著名な成功したビジネスマンの上司としての体験をもとにしたコツを伝授するような本も人気なようです。
今はSNSなどで良い上司、悪い上司などの情報が流れています。そして、自分が成長できない、成果が出ないだけでなく、やる気が出ないのも上司が悪いという投稿があふれています。今風に言えば、上司ガチャでしょうか。
しかし、望む上司像は人によって違います。万人が理想だと認める上司はいません。ある人にとって良い上司でも、他の人にとっては悪い上司であることも少なくありません。極端に言えば、部下の数だけ理想の上司が違う可能性もあるのです。
そして、不満を言っている部下も本当は分かっていることが多いです。理想の上司は現実的でないこと、そして成長も成果もやる気も上司のせいだけではなく、自分にも責任があることを。それでも、もし上司が理想通りだったら、と環境や他人のせいにしたいと思うのは人の性です。
しかしこれは、さらに他の問題を生んでいます。管理職になりたくない人が増えていることです。現実的でない理想の上司を求める風潮がある中で、自分が管理職になれば、ある意味理不尽に批判されることが想像できます。だから管理職になる自信がない、というよりも、頑張っても評価されず、苦しく辛いだけなので管理職になりたくないのです。
どんな人でも、一人ひとり求めることの違う部下の要望全てに応えることはできません。だからと言って、もちろん、部下が成長しないのも、成果があがらないのも、やる気が出ないのも、上司にも責任があります。それは役職者としての役割なので避けることはできません。
部下の要望に全て応える必要はありません。しかし部下は管理しなくてはなりません。成長させなくてはなりません。一定以上の仕事をしてもらわなくてはなりません。
ではどうすれば良いのでしょうか?
理想とまでは言われていなくても、管理職の役割を果たしている人は多くいます。彼らがしていること、性格などタイプは多種多様です。こうすれば役割を果たせるという方法はありません。こんな性格やタイプでないと管理職の役割を果たせない、ということもありません。
どうすれば自分らしく管理職の役割を果たせるのか?
現実的な解は、これを見つけ、実践することです。
一度、じっくり考えてみてはいかがでしょうか?
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長尾 洋介
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