部下の能力を生かすのは管理職

ファイルを見せながら男性からアドバイスをもらっている女性

オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。

管理職の大切な役割の一つは、部下の能力を引き出し、能力を発揮してもらうことです。しかしそれは簡単ではありません。

以前は本人の意思と関係なく、仕事や業務は与えられるものでした。私もそうでした。今までに40年近く仕事をしてきましたが、与えられた仕事をしている中で、能力は高められたと思っています。そして仕事をする中で、自分がしたいと思うことが見つかりましたし、自分の長所や得意なことが分かるようになりました

ところが今の時代、多くの人が自分の長所が何なのかを考えてきています。そして、自分の長所を生かす仕事をしたいと考えています。また、成りたいもの、したい仕事もはっきりとしているため、そのために必要なことを学び、身に付けようとする人も多くいます。そして、自分が発揮したい能力を発揮できる仕事したい仕事をしたいと具体的に要求する人が増えています。

現実には本人がしたい業務を担当できるとは限りません。今担当している業務で、自分の長所が生かせるかどうかも、持っている能力が生かせるかどうかも分かりません。そこで、したい業務を担当させてもらえないことに不満を持つ人も少なくありません。

一方、したい業務を担当していても、長所を生かせることばかりではありません。しなくてはならないことの中にはしたくないこともあるものです。いずれにしても、勘違いをしている人も中にはいますが、自分の長所や自分が生かしたいと思っている能力だけでできる仕事はありません。

しかし長い目で見れば、興味のない仕事、長所を生かせない業務、持っていない能力が必要な仕事を担当することこそチャンスなのです。

それでも自分の長所を生かす仕事がしたいと思っている人、したいことがはっきりしている人は不満を感じるでしょう。上司はその希望、言い分、主張を聞くことが大切です。しかし、その思いや考えを受け入れることは必要ですが、沿う必要はありません。

実は長所も能力も自分では分からないものです。長所や持っている能力が有効なレベルであるかどうかを客観的に評価するのは難しいからです。そして仕事の現場で、人の能力のレベルを判断するのは管理職です。

とは言え、新しい知識やスキルや能力が次々と出てきています。管理職も全ての長所や能力の評価ができるとは限りません。そしてその使い道や有効性が分かっているわけでもありません。分からないからと言って評価しないのも、活用しないと却下するのも正しいことではありません。

まず本人がしたいこと、生かしたいと思っている長所や能力をしっかり聞きましょう。その上で、どのようにすれば今の業務に生かせるのかを一緒に考えましょう。そして、必要だけれど、不足している能力があれば、それを向上させる必要があることを共有しましょう。本人が望まないかもしれませんが、将来を考えれば、良いことなのですから。

部下が今持っている能力を発揮してもらうことは大切です。同時に持っている能力のレベルを上げることも大切です。さらに不足している能力を身に付けてもらうのも大切です。顕在能力も潜在能力も高めることで初めて現場で能力が高まり、発揮してもらえるのです。そして、それを促すのが管理職の役割なのです。

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長尾 洋介

自ら現場に入って現場力強化を支援しています。 支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。 支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。

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