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誰でも自分らしく成功したいと考えるものです。そのために必要なことは何でしょうか?
現場で多くの人を指導している中で感じていることがあります。それは、何が自分らしいと考えているかは、人によって違うことです。そして、同じ人でも複数の自分らしいキャラクターを持っていることです。
プライベートで言えば、親といる時、子供といる時、趣味などの仲間といる時、学校などの先輩といる時と後輩といる時、それぞれ態度や話し方は違うでしょう。では、どのキャラクターが自分らしいのでしょうか?多分、全てが自分らしいのだと思います。一緒にいる相手や状況によって、人は意識していなくても、態度や話し方などを使い分けています。
もちろん仕事でも、お客様に対する時、社内でも社長、上司、後輩などと一緒の時では態度や話し方を変えているでしょう。プライベートのことを考えれば、誰でもキャラを役割や相手との関係で使い分けています。そして、キャラを使い分けることは、誰にでも出来ることです。しかし、仕事では無理をしているかもしれません。仕事では、無理をしたくないのかもしれません。
では、仕事上の役割に合ったキャラクターが自分らしくない場合はどうしたら良いでしょうか?
まず、役割に合ったキャラクターの役を演じてみてはどうでしょうか?自分本来のキャラクターと違っても、本来の自分と切り離して演じることも悪いことではありません。もしかしたら演じているうちに馴染み、自分らしいと思えるキャラクターの一つになるかもしれません。
もう一つの方法は、自分らしいと思えるキャラクターを通すことです。ただし、そのキャラクターによって、仕事がうまく行かない、役割が果たせないとしたら、何かが欠けているのです。役割を果たすには必要なものがあり、その全てを自分で持つことが出来るとは限りません。しかし、仕事である限り、求められている成果を出し、業務に貢献しなくてはなりません。そのためには、プラスアルファで何かしなくてはなりません。
具体的には、
- 他の人と協力する
- 他の人を巻き込む
- 他の人の知識、能力、人脈、スキルなどを借りる
などです。
しかし、自分に足りない部分を補うために、他の人の力を借りることが出来る関係を築くためにしなくてはならないことが自分らしくないのであれば、他に方法はありません。仕事人として評価されない、少なくとも今与えられている役割に対して低い評価をされてもやむを得ません。
仕事である限り、与えられた役割を果たさなくてはなりません。そして、役割を果たして初めて評価されるのが仕事人です。自分らしいキャラクターで役割を果たせるポジションでないことを不満に感じている人もいるかもしれません。しかし今、自分らしいキャラクターで成果が出せていても、将来ずっと同じポジションに居続けることはありません。いずれ、自分らしいキャラクターでは役割を果たせないポジションに就かなくてはなりません。それがキャリアの現実です。
自分らしくいることは大切です。しかし、自分らしいキャラクターを広げ、増やすことは可能です。そして何より、仕事人は役割を果たして初めて評価されるものです。自分で壁を作らず、自分らしいキャラクターを増やすことに取り組んでみてはいかがでしょう?
長尾 洋介
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