オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
スキルはビジネスマンの価値を高めます。しかし、スキルは磨かなければ錆びつきます。
ビジネスマンにとってスキルは価値のあるものです。持っているスキル、そのレベルが評価の基準の一つになるからです。
もちろん、スキルは現場で使えて初めて価値があります。スキルを持っていない人、スキルのレベルの低い人よりも、業務をより早く、より正確に行い、より良い結果が得られるからです。このブログで何度も書いてきた通り、知っている、学んだことがあるというレベルでは価値は低いのです。
もちろんスキルは現場で使い、効果が出せるようになるには、一定以上の経験が必要です。しかし、以前、日常的に使い、効果があったスキルも、長く使っていないと、以前のように使いこなせません。実際、使うのに苦労します。全く未経験よりは使えるでしょうが、出来ると言うレベルではなくなってしまいます。昔取った杵柄も、錆びつくのです。
これは資格も同じです。例えば私の例で言えば、ファイナンシャルプランナー(CFP資格)を持っています。資格を取った当時は、全てではありませんが、ほとんどの知識が頭に入っていました。しかし、実際に実務で使っていたのは、当時の業務に関連する特定の分野だけでした。他の分野に関しては実務経験が足りないので、実践レベルは低いままです。そして、主な業務範囲が変わった今では、以前は高いレベルで使いこなせていた知識やスキルも、相当レベルが落ちています。これが現実です。
もっと単純な例で言うと、誰にでも年に一度くらいしかしないこと、あるいはもっと長い間しないけれど定期的に行う作業があるでしょう。例えば新しいパソコンやスマホの設定などです。何年も、何度もしていることでも忘れていることもあり、確認しながらでなくてはできないでしょう。
スキルを実践で使えるレベルに上げるのにも、さらに高いレベルに引き上げるのにも意識した取り組みによって経験を積むことが必要です。そして、長い期間をかけて身に付けたスキルでも、使わないでいれば錆びつきます。
スキルはビジネスマンの価値の源泉となります。しかし、本当に価値のあるレベルのスキルは身に付けるのにも努力が必要ですし、維持するのにも努力が必要です。特に、日常的に使わないスキルのレベルを維持するには、相当な覚悟を持って取り組まないといけません。
以前できていたことで、他の人から頼られることもあるかもしれませんが、自分のスキルのレベルを過信してはいけません。安易に引き受けると、相手の期待しているレベルの成果が得られず、信用を失うことになりかねません。
昔取った杵柄も使っていなければ錆びつきます。これを自覚することが大切なのです。
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長尾 洋介
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