オフィス・ビブラビの長尾です。ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉があります。これはビジネスでも同じです。
勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。
これはスポーツの試合などで使われる言葉です。試合では運や偶然が重なって勝つことがあります。何をしたから、何をしなかったから勝てたのか説明できない勝ちです。一方、負けた場合には理由を見つけることができます。名将と言われる人はこのことを知っていたので、例えば阪神タイガースなどで監督を務めた野村克也氏などが、この言葉を大切にしていたのです。
負けた場合、理由を見つけることができるので、問題点や課題を知ることができます。そして、より勝つ可能性を高めるために何に取り組めば良いか知ることができます。
一方、勝因の分からない勝ちの場合はどうでしょう?今後のためにできることは何もありません。つまり、勝つ可能性を高めるために何をすれば良いのかも、何をしないようにすれば良いのかも分かりません。ビジネス的に言えば再現性がないのです。
実はビジネスのスキルや能力も似たところがあります。良い結果が得られた時、身に付けたスキルが活かせた、能力を発揮したと考える人が多いです。しかし、客観的に見ると良い結果が出た理由が分からないことも少なくありません。厳しい言い方をすると、ただの偶然、たまたまです。
火事場の馬鹿力が出たのかもしれません。学んだばかりで現場で使い始めて間もなければ、ビギナーズラックもあります。いずれにしても所詮は付け焼き刃です。本当にスキルが身に付いているわけでもありませんし、能力が高くなったわけでもありません。
ここでいい気になるのが一番問題です。スキルは簡単に身につくものではありません。能力も簡単に上がるものではありません。多くの実践経験を積むことで本当の力がつくものです。いくらメソッドが進化しても、何かを身につけるのは人です。以前よりも簡単で時間も短縮できるようになったと思いますが、時間は必要ですし経験の積み重ねも避けて通れません。
良い結果が出ても思い上がらず、謙虚であることが大切です。そして、精進を続けることが大切です。
勝って兜の緒を絞めよ!
時代が変わっても、昔から言われている言葉には価値があります。
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長尾 洋介
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