スキルを身に付けるには、時間をかける必要があります。
集中力も必要ですし、さまざまな負担があります。
言い換えると、何らかの犠牲をはらわないといけません。
例えば、スキルの習得に必要な時間について考えてみます。
今他のことに使っている時間を短くするか、していることを止めなくてはならないかもしれません。
他にしたいと思っていることを諦めなくてはならないかもしれません。
スキルを身に付けることをちゅうちょする時や、取り組んでいる途中で止めたくなる時、自分には向上心が足りないと考えるかもしれません。
周囲の人から、向上心がないと言われるかもしれません。
私は、それは向上心がないのではないと考えています。
そのスキルを身に付けることで得られるものは何でしょうか?
周囲からの評価、業績の向上、業務の質の向上かもしれません。
そして、それらを得ることで、もっと大きな目標に近づけるかもしれません。
だからスキルを身に付けることを考えたのだと思います。
しかし、スキルを身に付けることを通して得られるものは、どのくらい重要なのでしょうか?
はらう犠牲に見合うものでしょうか?
はらう犠牲よりも重要なのでしょうか?
この問いを突き付けられているのです。
そして、その問いの答えを出せるのは、自分自身です。
他人からの、向上心がないという評価に惑わされてはいけません。
もちろん、努力をしたくない言い訳にしないことも重要です。
しかし、スキルを身に付けないと決める理由が言い訳なのかどうかは、本人が一番分かっているはずです。
自分が得たいもののために、そのスキルは必要なのか?
自分が得たいものは、スキルを身に付けるためにはらう犠牲に見合うだけ、本気で得たいのか?
スキルの習得から逃げたくなったら、この問いについて考えてください。
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長尾 洋介
代表 : オフィス・ビブラビ
自ら現場に入って現場力強化を支援しています。
支援する中で、ビジネススキルのスキルアップにも関わることが多くあります。
支援の現場で気づいた、成果を出すためのビジネススキルの磨き方について辛口の情報を発信します。
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